【IONQ】イオンキューは量子コンピューター企業ではない|量子通信・衛星・製造まで狙う「量子インフラ戦略」を解説

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結論:自分はイオンキューを「量子コンピューター銘柄」ではなく、「量子インフラ銘柄」だと思っている

先に結論を書く。

私は、はイオンキュー(IonQ)を、単なる量子コンピューター会社とは見ていない。

むしろ、量子時代のインフラを取りに行っている会社だと思っている。もちろん、量子コンピューターそのものが成功するかはまだ誰にも分からない。

株価も乱高下しているし、期待先行と言われれば否定できない。でも最近、会社の動きを追っていて違和感があった。

「あれ、これ別に量子コンピューターだけ作ってないな?」

そう思い始めた。普通、量子銘柄の話って、「何量子ビット達成した」「誤り訂正がどう」「どの方式が勝つ」みたいな性能競争の話になりがち。

私も最初はそう見ていた。でもイオンキューを深掘りすると、やっていることが全然違う。量子通信。量子ネットワーク。衛星。地球観測。GPSが使えない環境での精密航法半導体製造。政府・国防案件。

これ、ただコンピューターを売りたい会社じゃない。量子時代そのものの基盤を押さえようとしている会社じゃないか?

今までの歴史を振り返ると、蒸気機関の時代も、電力の時代も、インターネットの時代も、一番強かったのは技術そのものを作った会社だけじゃない。その技術を支えるインフラ側だった。もし量子が本当に次の産業革命になるなら。勝つのは「最速の量子コンピューター企業」ではなく、量子社会を動かす配管・道路・通信網を握る企業かもしれない。

その仮説でイオンキューを調べ始めたら、想像以上に面白かった。

・イオンキューは量子コンピューター企業ではない。「量子インフラ企業」だと思っている話

最近、ずっと見ている銘柄の一つがイオンキュー(IonQ)。

量子コンピューター銘柄という認識の人が多いと思うけど、自分は最近、少し見方が変わってきた。もちろん、イオンキューの本業は量子コンピューター。

方式としては、量子チップにどれだけ量子ビットを詰め込めるか競争している企業の一つだ。ただ、最近の動きを見ていると、やっていることが完全にコンピューター会社の枠を超えている。自分はむしろ、「量子時代のインフラ企業を作ろうとしている会社」に見えている。

量子通信まで取りに行っている

まず面白いのが量子通信。

量子通信というのは、量子力学の性質を使って通信の安全性を飛躍的に高める技術。

簡単に言うと、「通信内容を守るための暗号の世界そのものを作り直す技術」

というイメージ。今の社会って、決済、メッセージ、クラウド、銀行送金、全部暗号で成り立っている。もし量子コンピューターが将来的に現在の暗号を突破できるようになると、国家安全保障レベルの問題になる。だからアメリカも中国も本気。イオンキューはここにかなり早い段階から投資している。

量子ネットワーク分野では、

・ID Quantique(買収済み)
・Lightsynq(買収済み)
・Skyloom(提携・宇宙通信分野)

こういった企業と組みながら、欧州、アジア、米国をまたぐ量子ネットワーク構築を進めている。要するに、量子インターネット時代の基盤を押さえに行っている。

地球観測まで始めた。もはや衛星企業?

さらに驚いたのが衛星領域。

イオンキューはカペラスペースとの連携を進めていて、最近ではInSARという技術を使った地球観測サービスも開始している。これ、何がすごいかというと、地表のわずかな変化をミリ単位で検知できる。

つまり

・地震予測の補助
・地滑り監視
・橋や道路などインフラ点検
・エネルギー施設監視
・環境変化の分析

こういう世界。

量子センシング技術と組み合わせることで、地球を超高精度で測る世界を作ろうとしている。ここまで来ると、もう単なる量子コンピューター企業ではない。衛星データ事業にも足を突っ込んでいると言っていいと思う。

GPSが使えない世界のナビ技術も狙っている

さらに量子センシング分野では、Vector Atomicとも提携。

これが面白くて、GPSが使えない宇宙空間や軍事環境でも高精度に位置測定する技術。

今後、

・宇宙開発
・ドローン
・軍事用途
・自動運転

こういう分野で重要になる可能性がある。

製造まで内製化し始めた

最近個人的に一番大きいと思ったのはSkyWaterの買収。SkyWaterは半導体受託製造会社。これによってイオンキューは、「設計だけの会社」ではなく、設計→製造→供まで自前化する方向に進み始めた。量子チップ供給を外部依存しない戦略。これは、将来かなり大きいかもしれない。

ロードマップが狂っている

会社が掲げている目標。

2028年:20万量子ビット
2030年:200万量子ビット

もちろん実現できるかは別。でも、少なくとも経営陣は「研究会社」で終わるつもりがない。本気で次世代インフラ企業を狙っているように見える。

なぜ政府が量子に金を入れるのか

ここも大事。最近、アメリカでは量子が国家戦略として扱われ始めている。

理由はシンプル。量子技術は

・暗号
・通信
・国防
・半導体
・AI
・宇宙

全部に関係するから。今までの産業革命は、

蒸気機関→電力→コンピューター→インターネット→AI

だった。次に来る候補の一つとして、

「量子技術」

が本気で議論され始めている。

最後に

もちろん、イオンキューは赤字企業。株価も乱高下している。実際、直近は大きく上昇したあと調整も激しい。だから短期では全く読めない。でも、私は「世界最強の量子コンピューター企業」というより、量子時代のインフラを作る会社として見ている。もしそうなれば、今見えている市場規模より遥かに大きくなる可能性はある。

外れたら笑ってください。

当たったら、40歳までに1億円に一歩近づいているかもしれません。



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